FXトレードにおける損切りの考え方!具体的なルールもご紹介【初心者向け】




こんにちは、サラリーマントレーダー・しゅんすけです。

皆さん、きちんと損切りできてますか?

言ってる自分が、スイングでは含み損ですけどね・・・(でも、マイルールは破ってないんですよ 汗)

今回は、FXにおいて非常に重要と言われている、「損切」について考えてみたいと思います。

この記事では、

  • 損切りって何?
  • 損切りがなんで大事なの?
  • どうやって損切りルールを決めればいいの?
  • 損切りを回避するやり方はないの?

ってことについて書いています。



損切りとは

損切りとは、保有ポジションの損失が、想定以上に大きくなる前にポジションを決済し、損失を最小限にすることをいいます。

FXを始めたばかりの初心者の方は、「儲けるためにFXやってんのに損失なんてありえない!」って考えに陥りやすく、最初から上手に損切りできる人は一握りでしょう。

まあ、初心者に限らず、「待っていれば利益になるかも・・・」と考えてしまうと、なかなか損失を確定(決済)したくないものです。

しかし、稼いでいるトレーダーは、全員しっかり損切りを行っています。

なぜ損切りは重要なのか?

損切りが重要な理由は、きわめて単純です。

FXトレードで多額の損失にならないようにするために必須な行動だからです。

実際のチャートで具体例を見てみましょう。

具体例 USD/JPY 月足

例えば、① のタイミングで買いポジション(2006年、1ドル=118円)を持ったとしましょう。

その後、124.1円を最高値として、継続的に急落しています(ちょうどリーマンショックの時期です)。

ここで、もし損切りをしなかったら・・・、「いつかは戻ってくるだろう」と楽観的に構えていたら・・・どうなるか?

次にこの水準になるまで待つには、2006年~2014年の間、約8年間このポジションを損失のまま放置しなければなりません。

それだけではありません。

仮に保有ポジションの数量が、10万通貨だった場合、その含み損は、最大400万円程度まで膨らみます。

この額以上の資産を口座に入れてなければ・・・、強制決済(ロスカット)されて、数百万の損失になる可能性もあるということになります。

決済しなければ、損失は確定しませんが、実際の有効資産は当初より減っているのは事実です。

損失を認めるのは、本当に嫌なことですが、損切りなくして継続的に勝つことはできません。

損切りルールの決め方

損切りが重要であるということが分かったところで、では具体的にどうやって損切りポイントを見極めればいいのか?

これは一概に「答えはこれ!」ということはできませんが、いくつかやり方があります。

代表的なものは、以下の通りです。

  1. エントリーした際に思い描いたチャートイメージと違う動きをしたら損切り
  2. 見ているチャートの直近の最高値、最安値付近で損切り
  3. あらかじめ決めたPips(または損失額)で損切り

私の場合は、①②③すべてを使い分けています。

①想定イメージと違う動きで損切り

損切りにおいて、一番理想的なのはこの損切り方法だと思います。

ただ、これがしっかり正しくできるのは本当に稼げるトレーダーだけでしょうけど。

刻一刻と変化するチャートを見て、過去の経験から決済すべきか?続行すべきか?をリアルタイムで判断するのがこのやり方です。

②直近の最高値・最安値で損切り

特に初心者の方は、「チャートのイメージなんて難しいこと無理!」って方も多いと思います。

だからと言って、損切り放棄したら大損失のリスクが付きまといます。

そんな時に、一番簡単なのは、直近の最高値・最安値で損切りすればOKです。

ただ、逆張りでエントリーする際には、分かりやすい損切りラインになるため、ダマしに会うことも多いです。

それでも、損切りしないよりは100倍マシです。

③決められたPips(または損失額)で損切り

これは、あまり意味がない損切りなのでおすすめはしません。

なぜかというと、損切りに対して根拠がないからです。

ただし、「損切りがうまくできない」って方は、まずはこれから慣れていくのもアリです。

損失管理という観点から言えば、損切りしないより50倍マシです。

エントリーのタイミングが洗練されていれば、このやり方でも勝つことはできるでしょう。

しゅんすけの損切りルール(スキャピング)

「私は①②③を使い分けています」と書きましたが、「どういうこっちゃ?」と思われた方がほとんどかと思います。

詳しく具体的な実践方法をご紹介したいと思います。

エントリー直後

ひとまず③のルールに基づいて設定します。

というか、エントリーと同時に逆指値注文が-30pipsで自動注文されるように設定してます。

これは、最終的にはほとんど意味はないのですが、例えば、

  • エントリー直後に運悪く逆にとてつもなく動いた
  • エントリー直後にネット障害が発生、復旧後確認したら損失になっていた

など、不測の事態になっても、許容範囲内で決済されるように、緊急対策用に設定しています。

ちなみにこんな不運なケースにはまだ遭遇したことがないです。

エントリー後、5分以内

チャートをしっかり確認して、自分のトレードイメージの範囲をこえるラインを見極めて、逆指値注文。

②のパターンで設定することも比較的多いです。

③で設定した逆指値を変更する形になりますが、損切り幅を増やす方向に変更することはありません。

チャートパターンで敗戦濃厚になった場合

逆指値設定に関わらず、「イメージと違う」「ここから巻き返す確率は低いな」と判断した場合は、その時点で決済します。

①のパターンですね。

(私の手法はこちら)

損切りを回避する方法

これまでさんざん「損切りしないとダメ」と主張しておいて、「回避する方法なんてあるの??」と思いますよね。

ご想像の通り、そんな都合のいい話はないです・・・

「え、タイトル詐欺かよ!ふざけんな!」って言われそうですね(爆)

ただし、損切りの痛みを軽減して、あたかも損切りせずにトレードをしているように自分をごまかすやり方があります。

(つまり、実際は損切りしているけど、損切の自覚を最小限にして低ストレスでトレードができる方法です)

これは、私が実際にスイングトレードで実践していたやり方です。

(ただし、デイトレードやスキャルピングでは、ちょっと応用が利きづらい方法になります)

具体的なやり方は、

  • 資産に対して数量を小さく抑える
  • 両建て・ナンピン*も可能とする
  • 利益を得たポジションを決済する際に、含み損ポジションも部分決済する

になります。

数量を小さく抑えることで、損失に対してロスカットリスクが最小化できます。

そして、数量を押さえている分、両建て・ナンピン*を可能とし、損切りを即座にせずに新たなポジションを持つことで、利益を生み出すチャンスを増やしています。

*ナンピンとは、含み損が出ているポジションに対して、新たにポジションを保有することで、平均コストを下げる行為をいいます。

例えば、USD/JPYを120円で買いポジションを保有した後に118円まで価格が下落したとします。

ここで損切りせずに、新たに追加買いポジションを118円で保有することで、ポジションの平均買い値を119円(118円-120円の平均)へ引き下げることができます。

新たなポジションで利益を獲得した際には、含み損が出ているポジションの一部を決済し、結果として遅い損切りを実行する状況を作っています。

例)

買いポジション +10,000円決済

売りポジション -10,000円(含み損)のうち、半分のポジションを決済し、-5,000円を確定させる

合計 +10,000円-5,000円=+5000円の確定益、含み損-5000円継続

こうすることで実質は損切りしているものの、ポジション確定の際にはトータル利益決済できるので、「損切り実行」という精神的ダメージを軽減していました。

「どうしても、損切りに踏み切れない性格なんです!」って方は、参考にしていただければと思います。

まとめ

  • 損切りは、損失を最小限に抑えるために必要な行為である
  • 損切りは、チャートパターンの変化に応じて臨機応変に対応することがベスト
  • 損切りによる精神的ダメージを軽減する方法がある

損切りができている限り、相場から一発退場を食らうことはありません。

確実に損切りを実施して、健全なトレードを心がけましょう!




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