こんにちは、サラリーマントレーダー・しゅんすけです。
2019年の確定申告の時期ですね。
FXで利益が出た方、医療控除の申請をしたい方、ふるさと納税を行った方(ワンストップ特例の場合は不要)などはしっかり確定申告を行いましょう。
確定申告は、国民の義務であり、申告漏れがあると、脱税となりペナルティになることも・・・。
私も実際に2019年の確定申告の手続きを終えましたので、確定申告のやり方について、説明していきたいと思います。ちなみに、私のFX口座は国内口座なので、海外口座用の確定申告とは申告方法が異なりますので、ご注意ください。
申告の内容については、主にサラリーマン向けになると思います。
なお、細かい税制に関するお話は触れておりません(素人なので半端な知識で記事にするのはよろしくないので)。
目次
FXの税金に関する基礎知識
調べた限りだと、「FXの年間利益が20万円未満の場合は確定申告不要」という情報をよく見ますが、どうやらこの限りではなさそうです。
医療費控除の申請をする場合には、FX利益が20万円未満であったも確定申告が必要なようです。
さらに上記は所得税に関して適用するみたいなので、住民税に関してはきちんと申告する必要があります。
(ちなみに損失であったとしても申告しておけば、翌年以降に得られた利益と相殺できて、節税対策になります)
また、国内FX口座と海外FX口座で課税方法が異なりますので、注意が必要です。
国内口座:申告分離課税(FX収入と給与所得などを区別して課税)
海外口座:総合課税(複数の所得をまとめて課税)
そのため、FXの税金は一律20%という認識が出回っていますが、それはあくまで国内FX口座の場合であって、海外FX口座の場合は、利益によって税率が変わりますので要注意です。
なお、厳密には国内FXの税率は、20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)です。
FX収入について確定申告をしよう
そもそも確定申告とは?
確定申告とは、前年1年で得た所得や、それにかかる税金を計算し、3月15日(休日の場合は翌営業日)までに確定申告書を提出するし、税金を納付することをいいます。(2020年は新型コロナウイルス拡大防止の観点から4月16日までとなっています)
会社員の多くは給与所得があるにもかかわらず、確定申告をしないことが一般的なのは、会社が年末調整を行っているからなのです。
そのため、会社員にとって確定申告に対する意識は低くなってしまい、確定申告が必要なケースでも、申告がされていなかったということも生じてしまいます。
確定申告の具体的手順
それでは、具体的な手順について説明していきます。
必要な書類を準備する
私の場合、FX、医療費控除、ふるさと納税について確定申告を行うので、下記の書類が必要となりました。
- FXの年間損益計算書(各社FX口座アカウントページから出力できます)
- 源泉徴収票
- 2019年医療費に関する領収書
- ふるさと納税・寄付金受領証明書
- 本人分マイナンバーカードまたはマイナンバー確認書類の写し
- 本人確認書類写し(マイナンバーカード、運転免許証等)
なお、2019年の確定申告から提出書類が簡略化されており、①年間損益計算書や②源泉徴収票の提出が不要となりました(ちょっと楽になりました)。
確定申告書の作成
下記の国税庁確定申告書等作成コーナーから申告書類を作成できます。
今年は特に使いやすくなっている印象です!
作成開始

初めて作成する場合は、画面の右側の「作成開始」を選んで進んでください。
過去に作成したことがあって、申請書データを保存している方は、左の「保存データを利用して作成」を選ぶと基本情報が入力済みの状態からスタート出来て便利です。
また、途中で作成状況を保存して作業を中断することもできます。その際も、 「保存データを利用して作成」 を使用することで、前回まで作成していた個所から再開することができます。
確定申告書提出方法の選択

上記の通り、申請方法は3つあります。ご希望の提出方法を選んで、進みましょう。
ちなみに、マイナンバーカードを持っていない方は、必然的に「印刷して提出」になります。
あと、ICカードリーダーまたはスマホ(iPhoneはまだらしい)がない場合も同様です。
私は、昨年に引き続き、「印刷して提出」を選択です。
時代に逆行するペーパー提出・・・、次までにはマイナンバーカードを取得して、申請しようかな。
というのも、マイナンバーを使ったe-Tax提出には、ICカードリーダーの購入が不可欠だったんですよね。確定申告のためだけにICカードリーダー買うのも・・・って理由で、躊躇しておりました。
しかし!今回からは、スマホとマイナンバーカードの組み合わせでもe-Taxが使えるようになったようで、iPhoneも対応予定とのことです。流石にそろそろマイナンバーカードを申請しようと思います!
令和元年分の申告書等の作成

上の画面の通り、①をクリックすると「所得税」「決算書」「消費税」「贈与税」の選択肢が展開されます。
今回は、「所得税」に関する申告なので②をクリックします。
これ以降の画面は、画面の案内に沿って、ご自身の情報を入力していけばOKです。
なお、下記の入力フォームに関する質問は、今回から追加されており、試しにチェックして進めてみたところ、非常にわかりやすい説明でしたので、チェックして進めることをおすすめします。

「給与」の入力

①の部分の「給与」について情報を入力しましょう。「給与」の文字をクリックすると入力フォームへ進めます。ここで、源泉徴収票を準備しておきましょう。

上の画面のように、源泉徴収票の実際の記載を並べて、入力情報を説明してくれていますので、案内に従って入力していけば、特に問題ないと思います。
FX損益の入力

上の画面の通り、FXの損益を申告する際には、②の「先物取引に係る雑所得等」から入力します。
各社FX口座の損益計算書を準備しましょう。
なお、これは国内FX口座用の確定申告になります。

上の画面の通り、①「雑所得用」を選択、②「外国為替証拠金取引」と入力、③「差益決済」と入力、④「損益額」を入力してください。
④の額は、すべてのFX口座についての損益額を合算して入力してOKです。(今年の額少ねぇ・・・)
参考:医療費控除の入力
ここから先は、おまけなので、医療費控除・ふるさと納税が関係ない方は、作成終了として次に進んで行ってOKです。

上の画面の通り、ここまでくるとだいぶ埋まってきましたね。個人情報も反映されてきたので、黒塗りしてます。
医療費控除については、①の箇所から入力ができます。2019年の医療費に関する領収書を準備しましょう。
ちなみに年間10万円を超える医療費が発生した場合は、超えた分の1割くらいが戻ってくる計算です。医療費がかかる家計は、領収書を保管しておくことをおすすめします。
今回我が家は、娘の矯正代でまとまった医療費が発生したので、申告しました。
参考:ふるさと納税の入力

上の画面の通り、①の箇所からふるさと納税の額を入力していきます。寄付金受領証明書を準備しましょう。
寄付金受領証明書1枚ずつ、入力していく形式になっています。
残りの入力を完了して、出力・送付
あとは、実際の画面の案内に沿って、家族情報などを入力していけばOKです。
入力データは、PDFとData形式で保存できます。
PDFから印刷して、郵送または持ち込みで管轄の税務署へ提出します。
その際、申告書に捺印を忘れずにしましょう!(私は、危うく忘れそうになりました・・・)
なお、家族分のマイナンバーも入力が必要ですが、マイナンバー確認書類の写しは本人分のみの提出でOKのようです。
FXの収支について、会社にバレないようにするための注意点
FXの収入について、会社にバレないようにする方法があります。
もし、「投資も含め副業が禁止されている」など厳しい会社の場合は、下記のように対応することをおすすめします。
確定申告書の作成の最終段階で、下記のような画面になりますので、「住民税・事業税に関する事項」をクリックします。

次に、「給与・公的年金等以外の所得がある方の入力項目」について、「自分で納付」を選択します。「給与から差引き」にすると、会社がFX収支について分かってしまうということになります。

その他、家族情報など必要な情報を入力したらOKです。
まだ、確定申告がお済でない方は、参考にしてみてください。
忘れず、申告しましょう!
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