こんにちは、サラリーマントレーダー・しゅんすけです。
今回は、ナンピンについて解説していこうと思います。
ナンピンは、損切りできない人がする苦肉の策って見られ方もされがちですが、必ずしもそうとは限らないです。
ついついナンピンして失敗してしまうという人は、ぜひ戦略的ナンピンを身につけましょう!!
ナンピンってなに?

ナンピンとは、漢字では「難平」と書いて、語源は 「難」(困難)を「平」らにする(平均化する)ことから来ています。
江戸時代の米相場における用語から来ているそうです。

では、FXにおけるナンピンとはどのようなことを指すのでしょうか?
それは、保有しているポジションがマイナスになった時に、さらにポジションを追加することによって保有するポジションの平均価格を改善させる方法です。

上の図では、①1ドル=105円で買いポジションを取得した後、価格は下がっていきます。
そこで②1ドル=103円でさらに買い増し、つまりナンピン買いをしています。
これによって、ポジション平均価格は104円に下がります。
その後、相場は上昇に転じて、1ドル=105円でポジションを売って(決済)います。
これが具体的なナンピンの例になります。
ナンピンしなかった場合は、106円くらいまで上昇するのを待たなければなりませんが、ナンピンすることで平均価格を下げたので、105円で売っても利益を出すことができたというわけです。
ナンピンが通用しない相場はどんな相場?

ポジションの平均価格を下げてトレードを有利に進めることができるナンピン、一体何がダメなのでしょうか?
もちろん、必ずしもダメではありません。
しかし、どんな相場でも必ず通用するような方法なんてそうそうありません。
ナンピンも例外ではなく、ナンピンに適さない相場が存在します。
ナンピンが通用しない相場とは、どんな相場なのか?、それは一方向にひたすら進み続ける強いトレンド相場です。
例えば、こんな相場です。

上の図を見てもらったら分かる通り、約115円から約140円まで上昇し続けています。
このような相場で、例えば2.5円毎に売りポジションをナンピンし続けたら、合計9ポジションの売りポジションが積み上がってしまい、平均価格を上げることはできるものの、大きな含み損を抱えることになります。
この通り、ナンピンはレンジ相場には強いが、一方向に動く相場では大きな含み損となるリスクが高いことが分かります。
仮に「俺が実践している勝てる手法教えるぜ!でも、有料だぜ!!」というような、情報商材を見つけたら、信じられますか?
私は信じられません…なぜなら、その勝てる手法を使ってとっくに億万長者になって遊んで暮らしているだろうから。
ナンピンのメリットは?

ナンピンは一方向に進む相場には弱いですが、レンジ相場では安定して利益を上げることができます。
つまり、当たり前ですが一長一短あるわけです。
どんな相場でも必ず勝ててかつシンプル、そんな手法そうそうありません。
「ナンピンはダメ!」と巷で言われやすいですが、有効にナンピンを活用できるなら魅力的な手法と言っていいでしょう。
(だって、レンジ相場では勝ちやすいですし)
一方向に進む相場になった際に、どのように立ち回るかそのリスクをきちんと想定してナンピンができればいいわけです。
一番ダメなのは、適当にナンピンしていって含み損ポジションを積み上げていって破産してしまうことです。
また、「どうしても損切ができない!」という人にとっては、ナンピンと低レバレッジ運用を組み合わせることによって、うまく利益を上げる可能性があります。(ただし、時間はかかります!)
戦略的なナンピンの具体例

では、具体的なナンピンの活用の仕方をご紹介します。
ご注意いただきたいのは、必ず勝てる手法として紹介しているわけではなく、あくまでも私が考えた一例ということです。
もちろん検証しているわけではなく、「こんなやり方なら破産確率も抑えられて長い目で見て少しずつ利益を上げられるかも」という想定ができるものとしてご紹介してます。
ナンピンとエントリーパターンの併用
こちらは自分の好みなエントリーパターンを持っている人向けの活用法になります。
当たり前ですが、完全無欠なエントリーパターンなんてものはありません。
でも、「6割型想定通りに相場が動く自信がある」というエントリーポイントを持っている人で、かつ「損切が苦手」という人には、ぜひナンピンを併用してはどうか?と思います。
「6割型想定通りに相場が動く自信」があっても、残り4割は想定と反対に動いてしまうわけです。
その4割に当てはまった時に、人間はついつい「この手法はダメなんじゃないか…」って落ち込みがちです。
それを冷静に受け止め、流れが変わるまで損切りできる人ならいいのですが、性格上耐えられない人も中にはいると思います。
そんな時は損切りを諦めて、ナンピンを活用する手を考えるのも一つです。
例えば、こんな方法です。

<トレードルール>
- スローストキャスティクスで90%以上のところでクロスしたら売り、10%以下のところでクロスしたら買いでエントリーする
- +100pipsで決済
- 損切りは設定しない
- 100万円の資金に対して、1ポジション1万通貨でトレード
このケースでは、利益+6万円に対して、未決済含み損ー4万円ということで、7トレードで+2万円ということになります。
もちろん含み損のポジションも今後価格が下がってくれば、プラスで決済できる可能性を秘めています。
この方法のポイントは、ナンピンでポジションを追加する際の根拠がしっかりしているので、ただ何となく価格でナンピンするより勝率が高いという点です。
そして、ナンピンをするわけなので、資金に対して少額でトレードすることが大前提になります。

100万円の資金に対して1ポジション1万通貨、10万円の資金であれば1ポジション1千通貨くらいがおすすめです。
一つ具体例をご紹介しましたが、要するに重要なことは3つです。
- 低レバレッジでトレードすること
- 根拠のないナンピンはしないこと
- 一方向へ進む相場が来ても生き残れるシュミレーションをしておくこと
特に損切が苦手な方は、ヒントにしてみてください。
おすすめのFX口座

上で紹介したトレード法について試してみたい場合は、最小取引数量が低い口座がおすすめです。
(もちろん資金が豊富の場合はこの限りではないですが…)
というわけで、100通貨単位、1000通貨単位で取引できるおすすめ口座を載せておきます。
LION FX
1000通貨単位のトレードが可能です。
また、スプレッド、スワップ、操作性とどれもバランスがよい口座なので個人的におすすめです。
そして、チャート機能も非常に使いやすいです。

XM Trading
海外口座ならXM Tradingがいいです。
1000通貨単位のトレードが可能です。
日本における実績が長く信頼が持てて、日本語サポートも充実しているのも非常によいですね。
そんな昔からある言葉だったんですね…