赤ちゃんを迎える準備の中でも、特に悩むのが「ベビーベッドを買うか、借りるか」という問題ではないでしょうか?
出産準備の雑誌やネットでも「ベビーベッドは使う期間が短いからレンタルで十分!」という声を見かける一方で、「衛生面が心配」「使いにくいベッドが届いたらどうしよう」といった不安もあると思います。
この記事では、ベビーベッドのレンタルを検討している方向けに、レンタルのメリット・デメリット、そして後悔しないための注意点を詳しくご紹介します。
目次
①そもそもベビーベッドって本当に必要?

赤ちゃんを迎える準備の中でも、多くのパパママが頭を悩ませるのが 「ベビーベッドを買うべきかどうか」 という問題です。出産前に用意するリストには必ずといっていいほど登場しますが、実際には「買ったけど使わなかった」「短期間しか使わずに場所を取っただけ」という声も少なくありません。
では、なぜベビーベッドの必要性が賛否両論分かれるのでしょうか。
✔ 利用期間が短い
一般的にベビーベッドの使用期間は 新生児から1歳前後まで とされています。多くの赤ちゃんは6カ月を過ぎる頃には寝返りやつかまり立ちを始め、ベッドの柵に手をかけたり乗り越えようとしたりするため、安全性を考えて卒業せざるを得ません。そのため「せっかく購入したのに半年しか使わなかった」というケースが非常に多いのです。
✔ 費用とスペースの問題
ベビーベッドは安価なものでも1万円台、高品質なものでは数万円します。さらに設置には大人用ベッド1台分に近いスペースが必要です。限られた住空間で生活している家庭にとって、数カ月のためにこれだけの出費や場所を確保するのは悩ましいポイントになります。
✔ 一方で「安心・安全」の声も
その一方で「ベビーベッドがあって助かった」という声も根強いのが事実です。特に上の子がいる家庭では、赤ちゃんを床に寝かせておくと踏まれてしまったり、おもちゃを落とされたりする危険があります。また、ペットを飼っている家庭でも、ベビーベッドが赤ちゃんを守る“安全地帯”として役立ちます。
つまり、ベビーベッドの必要性は一律ではなく、 家庭環境や育児スタイルによって大きく変わる のです。そのため、購入する前に「我が家に本当に必要なのか」を冷静に考えることが大切になります。
②ベビーベッドを使ったほうが良いケース

それでは、具体的にどのような家庭ではベビーベッドを用意したほうが良いのでしょうか。ここでは代表的なケースを紹介します。
1. 上の子やペットがいる家庭
兄弟姉妹がまだ幼い場合、遊んでいる最中に赤ちゃんにぶつかったり、うっかり寝ている横に倒れこんだりすることがあります。ペットの場合も同様で、犬や猫が赤ちゃんの上に乗ってしまったり、毛やほこりが舞ってしまったりするリスクがあります。
その点、ベビーベッドがあれば赤ちゃん専用のスペースを確保できるため、 安全性を大きく高めることができます。
2. パパママが布団で寝ている家庭
大人と一緒に布団で寝ると、寝返りの際に赤ちゃんを押しつぶしてしまう危険があります。乳児突然死症候群(SIDS)のリスクを減らすためにも、赤ちゃんは固めのマットレスで一人で寝かせるのが推奨されています。ベビーベッドを導入することで、同じ部屋で見守りながらも安全に寝かせることが可能になります。
3. 授乳やおむつ替えを楽にしたい家庭
ベビーベッドは床よりも高さがあるため、赤ちゃんを抱き上げたり寝かせたりするときに腰への負担が少なく済みます。特に産後間もないママにとって、腰や膝に優しい環境は育児を続けるうえで大きなメリットです。また、多くのベビーベッドにはおむつや着替えを収納できるスペースがついており、 育児動線を効率化できる 点も魅力です。
4. 住環境的に必要な場合
集合住宅などでホコリや虫が気になる場合も、ベビーベッドが役立ちます。床に近い場所に寝かせると、ハウスダストや冷えの影響を受けやすくなりますが、高さのあるベッドならある程度軽減できます。
5. 来客が多い家庭
親戚や友人が頻繁に遊びに来る家庭では、赤ちゃんを安心して寝かせられる場所があると便利です。大人が部屋を出入りする中でも、ベビーベッドなら赤ちゃんの居場所を確保しやすくなります。
③ベビーベッドが不要なケース

一方で、すべての家庭にベビーベッドが必要なわけではありません。むしろ「買ったけどほとんど使わなかった」という声も多く、不要と感じる人も少なくないのです。では、どのような家庭ではベビーベッドが不要となるのでしょうか。
1. 大人用ベッドや布団で安全に寝かせられる場合
赤ちゃん専用の寝床を必ずしもベビーベッドにする必要はありません。たとえばダブルベッドやセミダブルベッドを用意し、赤ちゃん専用のスペースを柵やベビーガードで確保すれば、安全性をある程度担保できます。また、布団を並べて川の字で寝るスタイルを選ぶ家庭も多く、「毎日の寝かしつけが楽」「夜中の授乳やおむつ替えがスムーズ」といった利点があります。
2. 住居スペースが限られている場合
ワンルームや1DKなどのコンパクトな間取りでは、ベビーベッドを置くことで部屋が窮屈になり、生活動線に支障をきたすこともあります。結果として「置いてはみたものの、邪魔になってしまった」「ほとんど使わずに物置化した」という声も珍しくありません。
3. 添い寝を重視する家庭
「赤ちゃんとできるだけ一緒に寝たい」と考えるパパママもいます。添い寝は赤ちゃんの安心感にもつながり、夜泣きの際にすぐに対応できるというメリットも。ベビーベッドを置かずに布団で一緒に寝るスタイルは、特に和室がある家庭や実家暮らしではよく選ばれる方法です。
4. 使用期間を考えて投資を避けたい場合
ベビーベッドの使用期間は数カ月から1年ほどと短く、特に「すぐに寝返りやハイハイを始める子ども」や「ベッドより抱っこや添い寝を好む子ども」の場合は、ほとんど使わないまま卒業することもあります。そのため、「使う期間が短いなら最初から不要」と考える家庭もあります。
④ベビーベッドは買うよりレンタルがいい理由

では、「必要か不要か」で迷うベビーベッドをどうやって用意すれば良いのでしょうか。その答えの一つが レンタル です。ここからは、ベビーベッドを買うのではなくレンタルするメリットについて掘り下げていきます。
1. 使用期間が短いからレンタルで十分
先述の通り、ベビーベッドは使う期間が非常に短いアイテムです。新品を購入すれば数万円の出費になりますが、レンタルなら数千円から利用可能。1カ月単位で借りられるサービスも多いため、「使うかどうか分からないけど試してみたい」と考える家庭に最適です。結果として、無駄な出費を抑えられるのは大きなメリットです。
2. スペースの問題を解決できる
レンタルなら「必要な時期だけ借りて、不要になったら返却」できるため、部屋に大きな家具を置きっぱなしにする必要がありません。狭い住居でもベビーベッドを活用でき、生活動線を確保したまま赤ちゃんを安全に寝かせられるのです。
3. 赤ちゃんに合うか試せる
実際に使ってみなければ「赤ちゃんがベビーベッドで寝てくれるか」は分かりません。抱っこや添い寝を好む赤ちゃんの場合、せっかく買っても嫌がって使えないケースもあります。その点レンタルなら「赤ちゃんが気に入るかどうか試す」ことができ、もし合わなければすぐに返却できます。無駄な買い物を避けられるのは大きな利点です。
4. 保管・処分の手間がいらない
ベビーベッドは大きく、使い終わった後の保管場所に困る家庭が多いです。また、処分するにも粗大ごみ扱いとなり費用や手間がかかります。レンタルなら返却するだけなので、収納や廃棄に悩む必要がありません。
5. 高品質なベッドを手軽に使える
レンタルサービスでは、有名ブランドや高品質のベビーベッドも手頃な価格で利用できます。衛生面のクリーニングも業者が徹底して行っているため、安心して赤ちゃんを寝かせられます。購入だと予算的に諦めてしまうグレードの製品も、レンタルなら手が届きやすいのです。
⑤ベビーベッドをレンタルする際の注意点

ベビーベッドは「買うよりレンタルが便利で経済的」と感じる家庭が増えていますが、実際にレンタルする前にいくつか確認しておくべきポイントがあります。特に赤ちゃんが使うアイテムだからこそ、サイズや衛生面、契約条件などをしっかり把握しておくことが大切です。ここでは、レンタルする際に注意したい5つのポイントを順に解説していきます。
1. サイズと設置スペースを確認しよう
まず最も重要なのが、ベビーベッドのサイズです。ベビーベッドには「標準サイズ(120×70cm程度)」と「ミニサイズ(90×60cm程度)」の2種類があり、設置スペースに合わせて選ぶ必要があります。
- 標準サイズ:赤ちゃんが1歳前後までゆったり使えるため長期利用に向いている。ただし場所を取るため、広めのリビングや寝室が必要。
- ミニサイズ:コンパクトでワンルームや狭い部屋でも設置しやすい。生後6カ月程度までの利用が目安。
レンタル前には、部屋の間取りを採寸し、動線を妨げないか確認しておきましょう。特にドアの開閉やクローゼットの利用に支障が出ないかも要チェックです。
2. 組み立てが必要かどうか
ベビーベッドは商品によっては 組み立て式 になっているものがあります。業者が配送・組み立てまでしてくれる場合もあれば、「パーツが届き、利用者が自分で組み立てる」ケースもあります。
- 工具が必要かどうか
- 組み立てにかかる時間
- 女性一人でも可能か、二人で作業したほうがよいか
これらを事前に確認し、設置予定日までに準備を整えておくと安心です。育児や家事で忙しい時期なので、「組み立てサービス付き」のレンタル業者を選ぶとより便利です。
3. 清潔さ・衛生管理のレベル
赤ちゃんが毎日過ごす場所であるため、 衛生面の確認は必須 です。多くのレンタル業者では消毒やメンテナンスを徹底していますが、内容は業者によって異なります。
- ベッドの木材部分はアルコール消毒や研磨処理をしているか
- マットレスは新品か、リース専用品をクリーニングして再利用しているか
- 寝具類(シーツ・カバー・敷きパッドなど)は付属するのか、自分で用意する必要があるのか
口コミや公式サイトで「クリーニング体制」「衛生管理ポリシー」をチェックしておくと安心です。赤ちゃんの敏感な肌に直接触れるものなので、ここをおろそかにするとトラブルにつながる可能性があります。
4. マットレスや寝具は別途必要か
レンタルできるのは「ベッド本体」のみの場合が多く、マットレスや布団セットは別途購入・レンタルする必要があります。
- 業者によっては「ベッド+マットレス+布団一式」のセットレンタルが可能
- 本体だけレンタルし、マットレスは新品を購入する家庭もある
- 赤ちゃんの体を支えるマットレスは安全性に直結するため、できるだけ品質の良いものを選びたい
「本体だけ借りたのに、結局マットレス代がかかってしまった」という失敗談もよく聞きます。料金シミュレーションをする際には、付属品の有無も必ず確認しておきましょう。
5. 利用期間と延長・返却条件を確認
レンタルサービスでは「最低利用期間」や「延長条件」が設定されています。
- 最低利用期間:1カ月〜6カ月程度。短期間だけ使いたい場合は要注意。
- 延長料金:1カ月単位で加算されることが多い。割引がある業者もある。
- 返却方法:業者が回収に来てくれるのか、自分で梱包・発送する必要があるのか。
赤ちゃんの成長スピードには個人差があるため、予定より早くベビーベッドが不要になることもあれば、想定より長く使うケースもあります。柔軟に対応できる業者を選んでおくと安心です。
⑥実際に使ってみた感想・口コミ

実際にベビーベッドをレンタルした家庭の声を聞くと、「借りてよかった!」という意見もあれば、「こうしておけばよかった」という反省点も見えてきます。ここでは、利用者のリアルな体験談を紹介します。
良かった口コミ
🔹 短期間だけ使いたかったからちょうどよかった
「うちはワンルームで、置き場所に余裕がなかったのでミニサイズのベビーベッドをレンタルしました。生後半年くらいで寝返りが増えてベッドを卒業したので、買わなくて本当によかったと思います。使わなくなったら返すだけなので部屋もすっきりしました。」(30代・ママ)
🔹 クリーニング済みで安心
「レンタルって清潔さが気になっていましたが、届いたベッドはとてもきれいで消毒済みの証明もありました。マットレスは新品を選べるオプションにしたので、赤ちゃんを安心して寝かせられました。」(20代・ママ)
🔹 組み立ても簡単
「配送業者さんが組み立てまでしてくれたので助かりました。説明書を見ながら自分でやるのは不安だったので、このサービス込みでレンタルを選んで正解でした。」(40代・パパ)
イマイチだった口コミ
🔹 思ったより早く不要になった
「1歳まで使うつもりで半年レンタルしたけど、寝返りやつかまり立ちが早くて8カ月で卒業。残りの期間は無駄になってしまった感覚がありました。短期延長できるプランを選んだほうが良かったかもしれません。」(20代・ママ)
🔹 マットレスや布団が別料金だった
「ベッド本体だけだとレンタル料は安いんですが、結局マットレスや寝具も必要で、予算より高くなってしまいました。セットプランがある業者を選べばよかったです。」(30代・パパ)
🔹 引き取りの時間が限定されていた
「返却のときに宅配便の引き取り時間が限られていて少し不便でした。赤ちゃんが小さいと、在宅で時間を合わせるのが大変なので、もう少し柔軟だとありがたいです。」(30代・ママ)
利用者の声から見えるポイント
- レンタル期間は柔軟性が大切:赤ちゃんの成長スピードには個人差があるので、短期延長・途中解約ができるか要確認。
- トータルコストをチェック:本体だけでなく、マットレスや布団セットも必要になる場合がある。
- サービス内容を比較する:組み立て・回収・クリーニングなど、業者によって対応範囲が違う。
口コミを参考にしながら、自分たちの生活スタイルや住環境に合ったサービスを選ぶと失敗が少なくなります。
⑦まとめ:ベビーベッドはレンタルでも十分!注意点だけ押さえよう
ベビーベッドは、必ずしも「買わなければいけない育児グッズ」ではありません。実際に使う期間は 半年〜1年程度 と短く、その後は不要になる家庭がほとんど。購入すると保管や処分に困るため、レンタルという選択肢はとても合理的です。
ただし、レンタルには以下の注意点があります。
- 設置スペースとベッドサイズの確認
- 組み立ての有無や配送サービスの内容
- 衛生管理のレベル(消毒・クリーニング体制)
- マットレスや寝具が含まれるかどうか
- レンタル期間や延長・返却条件
これらを事前に確認しておけば、「借りて失敗した」という後悔はかなり防げます。
口コミからも分かるように、レンタルを利用した多くの家庭は「便利だった」「買わなくてよかった」と感じています。短期間の利用にぴったりで、費用を抑えつつ清潔で安心な環境を整えられるのが大きなメリットです。
結論として、 ベビーベッドはレンタルで十分。むしろ、成長に合わせて柔軟に対応できる点で購入よりも賢い選択になるケースが多いでしょう。
これから出産を迎える方は、必要に応じて借りるというスタイルを取り入れて、育児の負担を少しでも軽くしてみてはいかがでしょうか。
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