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ペット火葬の費用をできるだけ抑えたいと考えるのは、決して不自然なことではありません。大切なのは、安い理由と、料金に含まれない内容を理解してから選ぶことです。
結論からいうと、費用を抑えやすい順番はおおむね次のようになります。
- 自治体の引取り・合同火葬または合同焼却
- 民間業者の合同火葬・霊園供養
- 民間業者の個別一任火葬
- 家族立会い・拾骨付きの個別火葬
ただし、自治体や合同火葬では遺骨が返らない場合があります。手元供養を希望するなら、最低価格だけで選ばず「個別火葬・返骨あり」のプラン同士で比べてください。
※料金と条件は2026年9月18日に各公式サイトで確認した内容です。住所、ペットの種類・体重、希望日時などによって変わるため、申込み前に必ず正式な見積もりを確認してください。
目次
ペット火葬を安くする3つの選択肢
| 選択肢 | 公式料金例 | 返骨 | 立会い・拾骨 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 自治体の引取り・合同火葬等 | 1,000円~6,000円の例 | 原則なしの例が多い | 原則なしの例が多い | 費用を抑え、合同での見送りを受け入れられる人 |
| 民間の合同火葬・霊園供養 | 7,700円~12,000円の例 | なし | なし | 訪問引取りや供養を希望し、返骨は不要な人 |
| 民間の個別一任火葬 | 13,200円~15,400円の例 | あり | 家族の立会い・拾骨はなし | 遺骨を手元に残しながら費用を抑えたい人 |
料金帯はこの記事で確認した公式例であり、全国一律の相場ではありません。体重が増えると料金も上がるのが一般的です。全体的な料金相場は、ペット火葬の料金相場|体重・火葬方法別に比較で詳しく整理しています。
最も安い可能性があるのは自治体。ただし内容が異なる
自治体によっては、民間のペット火葬より低い料金で遺体の引取りや合同火葬を受け付けています。ただし、自治体ごとに対応方法が大きく異なります。
札幌市は1,000円~6,000円で合同火葬
札幌市動物愛護管理センターは、札幌市民を対象にペットの合同火葬を受け付けています。2025年4月1日受付分からの料金は次のとおりです。
| 動物の例 | 料金 |
|---|---|
| 小鳥、ハムスター、カメなど | 1,000円 |
| フェレット、ヘビ、ハトなど | 2,000円 |
| ウサギ | 4,000円 |
| 犬・猫 | 6,000円 |
低料金ですが、後日ほかの動物と合同火葬されます。火葬への立会いはできず、遺骨も返されません。受付は平日の指定時間で、火葬日は原則週1回です。
大阪市は1,700円~2,800円で引取り
大阪市は、飼い犬・飼い猫などの遺体を有料で引き取っています。
| 体重 | 引取り手数料 |
|---|---|
| 5kg未満 | 1,700円 |
| 5kg以上10kg未満 | 2,100円 |
| 10kg以上 | 2,800円 |
引き取られた遺体は委託先で合同焼却処理され、骨灰の返却やお参りはできません。大阪市も、埋葬や供養を希望する場合は民間の動物霊園などへ依頼するよう案内しています。
自治体を選ぶ前に確認すること
自治体へ連絡するときは、次の点を確認してください。
- 飼い主の住所による利用条件
- 持込みか自宅引取りか
- 火葬か焼却処理か
- 合同か個別か
- 遺骨が返るか
- 立会いやお参りができるか
- 受付日時と必要な包み方
「自治体なら安い」と一括りにせず、お住まいの市区町村の公式ページを確認しましょう。無料対応の有無や自治体との違いは、次回制作予定のNo.019「ペット火葬を無料で行える?自治体回収との違い」で詳しく扱います。
安い民間ペット火葬の公式料金を比較
2026年9月18日時点で確認できた3サービスの公式最低料金を比較します。
| サービス | 合同火葬・供養 | 個別一任・返骨 | 家族立会い・拾骨 |
|---|---|---|---|
| ペット火葬ハピネス | 7,700円~ | 13,200円~ | 16,500円~ |
| ペット葬儀110番 | 8,500円~ | 15,400円~ | 17,600円~ |
| おみおくりペット火葬 | 12,000円~ | 14,200円~ | 25,000円~ |
同じように見えるプランでも、実際の流れや料金に含まれる内容は異なります。
- ハピネス:合同火葬、個別火葬、個別火葬プレミアム、自宅セレモニー葬の4プラン
- ペット葬儀110番:加盟店を紹介する窓口。地域や加盟店によって掲載価格・条件で対応できない場合あり
- おみおくり:体重別料金表を掲載。個別火葬は返骨あり、合同火葬は返骨なし
上表だけを見ると、合同火葬と立会い個別火葬の最低料金はハピネス、個別一任火葬もハピネスが低く掲載されています。ただし、ハピネスには公式掲載地域があり、一部地域は対応できない場合があります。ペット葬儀110番も、実際の条件は紹介される加盟店によって異なる場合があります。
各サービスの詳しい条件は、以下の記事で確認できます。
「安いプラン」を選ぶ前に決めること
最初に、絶対に外せない希望を一つずつ決めます。
遺骨を返してほしいか
返骨が不要なら、自治体の合同火葬や民間の合同火葬が候補になります。遺骨を手元に残したい場合は個別火葬を選びます。
火葬後に気持ちが変わっても、合同火葬後に個別の遺骨を返してもらうことはできません。迷っている場合は、申込み前に家族と確認してください。
家族でお骨上げをしたいか
個別火葬でも、家族が立ち会わずスタッフへ拾骨を任せる一任プランと、家族が立ち会って拾骨するプランがあります。一任プランのほうが安い傾向ですが、お別れの方法が違います。
訪問してほしいか、持ち込めるか
自治体は施設への持込みのみの場合や、自宅引取りに条件がある場合があります。民間の訪問火葬も、住所や道路・住宅環境によって自宅前で火葬できるとは限りません。
持込み、引取り、訪問火葬のどれかを確認し、必要なら交通費や出張費も含めて比較します。
安さで選ぶ前の6つの確認

1. 火葬方法
「合同火葬」「個別一任」「家族立会い」のどれかを確認します。単に「ペット火葬」と書かれているだけでは、お別れ方法が分かりません。
2. 返骨の有無
合同火葬や自治体の引取りでは返骨されない場合があります。「骨壺付き」という説明がなければ、返骨の可否を質問してください。
3. 税込総額
「○円~」は最終料金ではありません。住所、種類、正確な体重、希望日時、プランを伝え、次の項目を含む税込総額を確認します。
- 基本火葬料
- 出張・送迎料
- 深夜・早朝・休日料金
- 骨壺・骨袋
- 粉骨
- 供養・納骨
- メモリアルグッズ
No.017「ペット火葬の費用内訳|追加料金が発生する項目」は別記事として制作予定です。公開後、この箇所から内部リンクを追加します。
4. 担当事業者
受付窓口と実際に火葬する事業者が異なることがあります。会社名、所在地、連絡先、担当者名を確認してください。ペット葬儀110番の場合、実際に対応するのは紹介された加盟店です。
5. 火葬場所
自宅前、近隣の安全な場所、事業者の施設、提携火葬場など、実施場所を確認します。家族が同行できるかも聞いておきましょう。
6. 変更・取消条件
希望日時を変える場合やキャンセルする場合の連絡先、期限、料金を確認します。申込みフォームを送っただけなのか、担当事業者との契約が成立したのかも区別してください。
安すぎる料金表示で確認したいこと
価格が低いことだけで、サービスの質が低いとは限りません。ただし、次の状態では申込みを急がず、説明を求めてください。
- 最低料金だけで、体重別料金や総額を説明してもらえない
- 合同・個別、返骨、拾骨の違いが分からない
- 実際に火葬する事業者名や所在地を確認できない
- 遺体を預ける前に見積内容を確認できない
- 追加料金が発生する条件を説明してもらえない
- キャンセル条件が分からない
- その場で決めるよう強く急かされる
国民生活センターは一般の葬儀サービスについて、価格やサービス内容の説明不足、希望より高額な料金を請求された相談があると案内しています。ペット葬儀でも、契約前に見積書または料金の記録を残し、含まれる内容を確認する姿勢が大切です。
契約や請求で困った場合は、事業者へ説明を求めたうえで、消費者ホットライン「188」から地域の消費生活相談窓口へ相談できます。
費用を抑えながら後悔を減らす手順
- 返骨と家族による拾骨が必要か決める
- 自治体の公式ページで受付方法と返骨の有無を確認する
- 民間を選ぶ場合は同じ火葬方法の候補を2社程度確認する
- 住所、種類、体重、日時、希望内容を同じ条件で伝える
- 税込総額と追加料金の条件を記録する
- 実際の担当事業者、火葬場所、変更・取消条件を確認する
- 家族と確認してから申し込む
急いでいても、希望を減らして一番安いプランを選ぶ必要はありません。返骨だけは残したい場合、個別一任火葬にして立会いや追加グッズを省くなど、自分にとって優先度の低い項目から調整します。
見積もりでそのまま使える質問文
○○市で、体重○kgの○○(犬・猫など)の火葬を希望しています。希望日は○月○日です。○○プランで、返骨は希望します/希望しません。税、出張、時間帯料金、骨壺など必要な費用をすべて含む支払総額と、実際の担当事業者名、火葬場所、追加料金が発生する条件、キャンセル条件を教えてください。
回答内容は、電話だけでなくメモ、メール、見積書などで残しておくと比較しやすくなります。
全国から対応先を探したい場合
ペット葬儀110番は全国受付を案内し、相談内容に応じて地域の加盟店を紹介するサービスです。公式最低料金は霊園供養8,500円~、個別一任15,400円~、家族立会い17,600円~ですが、加盟店や地域によって掲載条件で対応できない場合があります。
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ハピネスの対応地域内の場合
ハピネスの公式最低料金は合同火葬7,700円~、個別火葬13,200円~、家族立会いの個別火葬プレミアム16,500円~です。公式サイトに対応都道府県が掲載されていますが、一部地域は対応できない場合があります。
ほかの候補も含めて比較したい方は、ペット火葬業者のおすすめ比較|後悔しない選び方も参考にしてください。
よくある質問
ペット火葬は最安でいくらですか?
自治体では小動物1,000円、大阪市の5kg未満の引取り1,700円などの公式例があります。ただし、合同火葬・合同焼却で立会いや返骨ができないため、民間の個別火葬と同じサービスではありません。
無料で火葬してもらえますか?
自治体によって対応や料金が異なります。飼い主不明の道路上の動物と、飼っていたペットの引取りでは扱いが異なることもあります。お住まいの自治体へ確認してください。このテーマはNo.019で詳しく解説予定です。
遺骨を返してもらえる最も安い方法は?
民間の個別一任火葬が候補です。この記事で確認した公式最低料金例では、ハピネス13,200円~、おみおくり14,200円~、ペット葬儀110番15,400円~です。住所と体重を伝えた総額で比べてください。
合同火葬でも後から返骨してもらえますか?
ほかのペットと一緒に火葬するため、個別返骨はできません。迷っている場合は、申込み前に個別火葬も含めて検討してください。
一番安い業者を選べば問題ありませんか?
最低料金だけでは判断できません。火葬方法、返骨、担当事業者、火葬場所、税込総額、変更・取消条件を確認し、自分の希望を満たす候補同士で比較してください。
まとめ
ペット火葬の費用だけを抑えるなら、自治体の引取りや合同火葬が最も安い可能性があります。ただし、遺骨の返却や家族の立会いができないことがあります。
遺骨を手元に残したい場合は、民間の個別一任火葬が費用を抑えやすい選択肢です。広告の最低料金だけでなく、住所、体重、希望日時、返骨などを伝えた税込総額で比べてください。
費用を抑えることと、丁寧に見送ることは両立できます。必要な希望を先に決め、含まれる内容が分かる見積もりを選びましょう。


